退院
採血結果が先生の想定より良かったらしく、入院から一週間で退院できることになった。
病院でじっとするのに飽きた娘をなだめすかしたりするストレスと狭いベッドの2人寝からやっと開放される~!と私もめっちゃ喜んだ。
病室の限られたスペースで子どもの世話を焼くのにも結構疲れていた。
子どもがベッドから転落しないよう必ずベッドの柵を上げなければならないのはわかるけど、「隣に来て!」というわがまま娘プリンさんだったので夜寝るとき以外でも横についていなければならず、ベッドに入り中から柵を持ち上げてはまたすぐそばのものをとるために柵を下ろしての繰り返しでイライラした。家に帰ってから柵のない生活のありがたみを感じた。
川崎病まとめ
川崎病の「川崎」は地名ではなく発見した医師の名前(川崎富作先生)です。
原因は細菌やウイルスなどが疑われているが、現在のところは原因不明。
先生から渡された上記資料によると
川崎病は全身の血管に影響を及ぼすなど、色々な合併症が起こりやすい全身性の病気。中でも冠動脈瘤は川崎病の子どもの5~10人に1人の割合でみつかり、大きなものができると大部分が後遺症として残ってしまい、悪化すると心筋梗塞や突然死を起こすこともある。なので川崎病の治療においては、後遺症を残さないために「冠動脈瘤の発生をいかに防ぐか」が最も重要なポイントとなる。
以下の6つの症状がありそのうち5つ以上が見られるか、4つでも検査で心臓の異常が見つかり、他の病気が除外された場合は川崎病と診断される。
上記の条件にあわなくても、他の病気が除外され「川崎病の疑い」と診断される場合も不全型川崎病として治療が考慮されることがある。
①39度前後の熱が5日以上続く。
②手足が硬くむくんで、手のひらや足の裏、手足の指先が赤くなり、しばらくすると指先の皮がむける。
③体全体に大きさや形の一定しない発疹が現れる。
④両目が赤くなる。
⑤唇・舌・口の中が赤くなる
⑥首のリンパ節がはれる。
①~⑥の他、 BCG接種跡が赤く腫れることもあるそうで入院中にやたら看護師さんからチェックされていた(あとで先生から「1~2歳の小さい子では腫れることが多いんだよね」と聞かされた。プリンさんは3歳だったからか赤くもならず、きれいなもんだった)。
プリンちゃんの症状は上の②、③、⑥(①は5日も待たなかったけどたぶんそのままだと熱が続いていたと思われる)が当てはまるけど、②⑥についてはネット画像で見るほど腫れ上がりはしなかったのでネットの画像だけで違うと素人判断するのは危険だと思う。とにかく小児科医に診てもらうのが大事。
そしてプリンちゃんのように症状が全部そろわない不全型川崎病もあるし、風邪でも見られる症状だから見逃しやすいけど、発症から9日の間に薬物治療で血管の炎症を抑えないと冠動脈瘤ができて若くても心筋梗塞で突然死なんてことになりかねないので、気になったらとにかく設備の整った病院(総合病院等)で診てもらうのが大事!
でも今回のでわかったけど、最初から症状が全て一度には出てくれない。時間とともに徐々に症状が現れてくるからすぐ診断できないことが多い。発症から9日間のうちに炎症を抑えたいのに最初に見逃されるとすぐタイムリミットきちゃう。
プリンちゃんの救急外来受診時の症状は
首のリンパ節の痛みを伴う発熱。
発熱時のぐずり方が突発性発疹並みの機嫌の悪さ(突発は熱が下がって発疹が出始めてからぐずるけど、川崎病は発熱中のぐずりがひどかったように思う。)
腹痛・吐き気・嘔吐などの消化器症状。
診察中に気づいた手の指先の赤み
しっかしこれでよく見逃されず川崎病てわかったもんだわ。
救急外来で当直じゃないのに出てきてくれて川崎病を真っ先に疑った小児科の先生すごすぎる。しかも若い先生なのに。もうほんとに「すごい」しか言えない。
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