エゾ庭あそび

北海道の主婦のブログ

自閉症の長男(1)生後~1歳半

今回は我が家のお兄ちゃん、自閉症のアオオニくんの小さい頃の話をしようと思います。

 

アオオニくんは生まれたときからクニャクニャでした。

(ばりばりの低緊張だったのは療育に通うようになってから言われてわかった事で)

初めての育児だったので、赤ちゃんてものすごくクニャクニャなんだなと懸命に支えてたらまんまと親指の腱鞘炎になりました(汗)

赤ちゃん時代のアオオニくんは一言でいえば手がかからない子でした。

ひたすら眠る、お腹がいっぱいでオムツが汚れてなければ少し位の物音でも起きない、楽な子でした。

ほっといたら寝すぎて低血糖を起こす勢いだったので時間になったら起こしてミルクを飲ませていました。

眠い時は触られたがらない赤ちゃんで抱いて寝かしつけようとすると嫌がられました。楽だけど、「抱っこでゆらゆらして寝付いたと思って布団に寝かせたら起きてしまうので大変」という話は育児あるあるですが、眠い時に触るなオーラを出すなんてあまり聞かないしなんだか変わった子だなと思いました。

3ヶ月健診で他のお母さんから「大人しくておりこうさんだね~」と言われましたが、あまりうれしく思いませんでした。確かに楽なんだけど何かが違う気がして。

その後、首のすわりは極端に遅いわけでもなく(確か5ヶ月位)、初めての子だから不安に感じるものなのだろうかと、モヤモヤしながらも特に気にせず過ごしていました。

 

離乳食は6ヶ月位からはじめ、キューピーの瓶フードのほうれん草やにんじんなどを一口、二口与えてみました(初めは少量なので作らず買うことにしました)。

あまり食べたがらず、舌で押し出すのでまだ早いのかなと思い、様子を見ながら時々あげてみましたが、嫌がるので一度中止して8ヶ月くらいからまた与えてみました。

今度は前よりは少し(ホントに少しですが)食べてくれるようになり10倍粥も少しだけ口にしてくれました。でももう少し色々具材の混ざっているものになると食べてくれず、単品のほうれん草とにんじんだけは相変わらず食べてくれていました。

栄養はミルクで大体とれているからまあいいかと思うことに。

日々の育児をノートで記録していましたが、その後もあまり食べる量は増えてくれませんでした。1歳を過ぎてもボーロなどの赤ちゃん用のお菓子を食べようとしてくれませんでした。口に物を入れることに抵抗があるのか、赤ちゃんが口に入れて遊ぶ玩具にも一切興味を持ちませんでした。

 

体の発達は8~9ヶ月位でずり這いを少しし出したなと思ったらハイハイをせずにつかまり立ちをするようになりました。

でもちゃんと歩けるようになるには時間がかかりました。1歳半近くになってようやくチョロチョロ歩くようになったと記憶しています。

その頃、噴水や遊具のある公園に連れて行きました。

 天気がよく水がキラキラしていてきれいだったのでしょう、噴水に突進しようとします。着替えを持たずに来たので、手をひっぱり遊具の方へ気をそらせようとします。遊具では他の小さなお子さんが遊んでいるところでした。でも長男はそちらには目もくれずひたすら歩き出します。どんどんどんどん誰もいない広い方へ歩いていくのです。初めは遊具に遊びなれていないからかな興味がないのかな、と思いましたが途中会う人にも目もくれずにどんどん進んでしまう様子を見て違和感を覚えました。

 (この違和感、その時は自分でもよくわからず特に調べたりもしませんでしたが、あとでたまたま読んだ自閉症児を描いた漫画「光とともに・・・」の光くんが

「この星のぬくもり 自閉症児のみつめる世界」の愛里ちゃんが

その時の長男とまるかぶりでした。) 

他の大きな公園に行った時も呼び止めようとしても止まらず1人でどんどん歩いていってしまうので周りでサッカーやキャッチボールをして遊んでいる人のボールにぶつかりそうで怖かったので「もう帰ろう」と伝えて手を引いたら、急に目を吊り上げて金切り声を出して怒り出し自分の後頭部を公園のレンガの路に打ちつけようとするので慌ててキャッチしました。芝生の方に連れて行きなんとか事なきを得ましたが、その時の異様な様子に近くにいた同じ年頃の子がどん引きしてました。この子どうしたの?という驚いた様子でしたね。今考えると気持ちの切り替えができずにパニックを起こしていたんですね。その時はまさかそんなことで急に切れるとは思わずしかも自分を傷つけようとするなんてと愕然としました。

金切り声を上げるのは気持ちの切り替えができない時以外に朝や昼寝などの寝起き時にほぼ毎日20~30分叫んでいました。

体がだるいのか日中に起きた嫌なことを思い出してのことなのか、まだ話せない時期なので理由は分かりようがありません。

こういう時は何を話しかけても無駄で抱っこして落ち着かせようすれば触られるのを嫌がりよけいひどく叫びだします。ただ落ち着くのを待つしかなく、何歳になったら落ち着くのか分からない毎日の金切り声の絶叫に夫婦ともども疲れました。

場所見知りも激しかったです。生後3ヶ月位から実家に時々帰っていましたが、かならず最初の30分は泣きます。

場所見知りの為、大型のショッピングモールに行くのは泣き出す心配があり控えていたのですが、用事があって行った時やはり途中で泣き出し、早く車に戻ろうとベビーカーから抱き上げようとしたら余計に暴れて大変でした。他の人からみると人さらいにでも見えているんじゃないだろうかというぐらいの暴れっぷりです。母親なのに触ると嫌がられるのでその時は本当にみじめで泣きたくなりました。

 1歳半健診では意外にも特に問題はないといわれました。日頃の気になっている様子を伝えると、一人目だから神経質になってるお母さんみたいな感じに受け取られたようで小さいお子さんはこんなものですよとなだめられましたが、そこで引き下がらず、気になるんです!と伝えると後日保健師さんが家庭訪問をしてくれることになりました。

家庭訪問で日頃のモヤモヤの説明をすると、保健師さんから療育を行っている園の説明を受け、見学してみますか?と言われ即返事をしました。そして見学後、その施設を利用できるよう市役所で受給者証の発行手続きをして空きが出る2ヵ月後に入園することになりました。

1歳半健診の時に引き下がったりこちらから何も言わなければそのまましばらく療育も受けられずじまいになるところでした。

 

次回は自閉症の長男(2)療育開始~母子入院?

 

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