続きです。
(3)高等学校における通級による指導
【通級による指導とは】
大部分の授業を通常の学級で受けながら、一部の授業について障がいに応じた特別の指導を特別な場で受ける指導形態
【特別の指導】
一部の授業において、自立活動に相当する指導(自立活動)を設定し、個々の障がいによる学習上または生活上の困難を改善、または克服を目的とする。
【対象】
・言語障がい
・自閉症
・情緒障がい
・弱視
・難聴
・学習障がい
・注意欠陥多動性障がい
など
となっていました。高校の通級についてはあまり聞かないので、「へぇ。対象が充実してるなー。それぞれの生徒に専門家の指導が入るのかな?」とはじめは感心してましたが、よくよく聞いてみると各高校におまかせ、という内容だったので、ガクッとなりました。
これだけ対象をしっかりあげておいて、各高校でやってよとは・・・。
自立活動の実践事例として弱視の生徒への指導と選択性緘黙(かんもく)のある生徒への指導が挙げられていました。
話がそれますが、うちの地域では特定の小学校にだけ通級(言語障がいのみ)が設けられていると聞いたことがあります。他の学校にわざわざ行くのも大変だとは思いましたが、それだけ専門的な知識のある人による指導なのだと思います。
高校の通級も、もっと専門的な知識を持った人からの指導を受けたほうがいいのでは?と思ってしまいました。
各学校まかせでは指導も形だけのものになる恐れがあると思います。熱心な学校とそうでない学校に分かれるような気がしてなりません。
通級に関しては単位として年間7単位まで認められることになったというのだけ前進だそうです。
続きは「令和2年度の入学者を対象とした知的障がい特別支援学校高等部の入学者選考の概要について」の予定ですが、次回は別の話をはさみます~。